阪急電鉄7000系
Hankyu - Series"7000"
1980年から投入された神戸線・宝塚線向け通勤型車両。
それ以前の6000系電車をベースにデザインされた阪急の中ではごくごく普通の見た目をした車両。ただし詳しく見ると、アルミ合金車体を初めて本格的に採用した車両などもおり、今日の阪急電車の礎を築いた車両ともいえる。結果として阪急電車では一番製造数が多い車両となった。車両規格の異なる京都線には同時期に7300系が投入されている。
神宝線方面から京都線方面への直通運転にはこの7000系が多く用いられており、"京とれいん雅洛"へ改造された編成も7000系である。
Nゲージにおける阪急電車の構図は大まかに、令和に入るまではKATOが6300系、マイクロエースが主に9000系列、その間はグリーンマックスというものだった。最大勢力である7000系も漏らさずグリーンマックスが製品化しており、実車の仕様に合わせバリエーション展開している。KATOが9300系を出してからというもの、鉄コレが参入したりグリーンマックスが1000系列を製品化したりするなど構図は大きく変わっているが、結果として隙間なく各メーカーの製品で埋め合わせられているのが素晴らしいところ。形態が大きく変わった7000系のリニューアル車もグリーンマックスから新規に金型を起こして製品化されている。
ここで掲載しているのはグリーンマックスの過去製品。神宝線と京都線での車両規格の差は1/150ではあまり目立たないため、製品名が7000/7300系とされており、ユーザーが転写する車番により使い分けるという面白い製品。8000/8300系1次車も同様にされていた。
★同じ7000系の"京とれいん雅洛"は京とれいんのページにまとめます★
阪急電鉄7000系
保有編成表
7017 7667 7517 7677 7617 7117
阪急7000系
神戸線ラッピング電車 ~爽風 Kaze~
2015年11月~2017年11月頃まで、神戸線を走る7000系に沿線の観光スポットのイラストをあしらったラッピング車両が走った。イラストは神戸出身のイラストレーターわたせせいぞうさんによって描かれたもの。デートをするカップルをテーマに、車体上下いっぱいに各地の魅力が詰まったイラストが描かれている。ちなみに同時期の宝塚線には豊中市生まれ、宝塚市育ちという手塚治虫氏の描いたキャラクターがちりばめられたラッピング電車があった。なお登場からしばらくして神戸線車両に~爽風(かぜ)~、宝塚線車両には~宝夢(ゆめ)~という愛称がついた。
プレスリリースやニュースサイトの画像を切り出して鉄道模型に貼る手法は、それこそパソコンなどが普及してきた現代においてはあまりめずらしい手法ではないと思う。ただし画質はよくない。
もちろん誰かのイラストや写真(著作物)なので、権利的なものを鑑みてあえてそうしているはずだし、それを「シール用紙に印刷して貼ろ~」と言い出す人のことは想像もしていないだろう。
ただ今回もそれを応用しているが、せっかくなので『個人で楽しむ範囲で』最新技術を用いてすこしレベルアップしてみようと思った。
ということで今回は画像の画質向上に近年手軽に使用できるようになった最新技術"AI"を取り入れてみることとした。
使用したのはwaifu2x(https://waifu2x.udp.jp/)というツールサイト。個人製作のウェブサービスのようで、アップロードした画像を補完して解像度を上げてくれるというもの。ほかにもこの手のサイトやソフトは数々あるが、日本語に対応していて手軽というのが強み。
ここにプレスリリース内の車両側面イラストを突っ込んで解像度を上げてみた。
なお7017編成は長らく6両編成で、梅田寄りにお供の2両を携えた8両編成が基本となっている。相手は半ば固定だが、検査や組成変更によって時折変わっているようだ。
ラッピングを行っていた当時は8000系の8032編成が付き、ラッピングも一つの編成として通しで行われていた。
作成当初は昔懐かしい塗装済キットの8000系にこのラッピングを施していたが、長さを揃えるために8000系は同じ時期の製品で編成を組成することにしてラッピングを解除した。正規の長さになった現行品で8000系が手に入ったらまたラッピングする予定。
編成分割は山陽電鉄への直通運転や今津線などの支線系統での使用を見越してのことだったとされるが、ラッピングが行われていた時期には京都線・嵐山線への直通特急があり、編成長と車両限界のどちらの制約もクリアする7000系が7017編成を含め使用されていた。
京都線をメインに収集しているにも関わらずこの編成を作成した理由はこれ。京とれいん登場までの間は多彩な編成が嵐山へ顔を出していた。
阪急7000系
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