3050系 Series"3050"

 1993年登場のステンレス製20m級4扉車。桜通線用6000系電車から続くブラックフェイスにビードボディをもつ。

 この年は鶴舞線全線開業の年で、

 当時から特段手を加えられることなく令和の時代に突入しており、今後も更新や改造の予定はないようだ。年式こそ25年を超しているが、3000系がまだ残っている名古屋市営地下鉄の車両の中ではまだ新しい部類になるのだろう。個人的な感想だが、地下鉄なので汚れは多いが車体そのものの傷みは実際に乗ってもわからないので結構頑丈に見える。

 

 この形式も模型化からはほど遠い車種のひとつ。顔もそうだが、特に側面も唯一無二の寸法をしていて難しいのだと思う。Bトレインショーティは事業者限定品として発売されているのでGMエコノミーキットのJR205系の顔をBトレのそれにする作例が多いが、それでも窓は大きいし方向幕の位置に苦労するし、あとはなんといっても雨どいの位置が3050系のほうがぐっと低い。

 そこで今回の作例で採用した種車は東急9000系。以前譲り受けたGMの塗装済キットのジャンクを改造した。

 改造とはいえ大きく手を加えておらず、なるべく種車の素材を生かして制作している。車体は前面部の交換と再塗装、帯の貼替えのみ実施。屋上機器も種車ママの屋根とクーラーキセを並べ替え、3050系独自の換気扇やアンテナなどを設置したほか撤去されたパンタ台の足をプラスしただけ。それ以外は床下機器を実車に即してそれっぽく並び替えただけとしている。上掲は製作中の様子。右上でわかるように床板はそのまま流用していて、東急9000系独特の車端部ボックスシートが健在だ。これも3050系の特徴である位置の低い雨樋は、ボディの上部を屋根と同色に塗り、屋根を広く見せることで擬似的に雨樋の位置も低く見えるようにしている。何も考えずいちばん屋根に近いビードから上を屋根色にしたが、実車に近い位置に見えるようになったので満足いく結果となっている。上掲左上の画像でハッキリと確認できると思うが、車両の見た目の印象を決める重要な箇所なので今回のこだわりポイントとなった。

 種車の側面だけ見れば桜通線にしか見えないが、帯色を変えるだけでも大きく印象が変わるのでお手軽さも相まって、見栄えの良い成功作となった。


 

名古屋市営地下鉄鶴舞線のなかまたち The vehicle of Nagoya City Subway Tsurumai Line.

 

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