カプラー考察:Ver.1-ECBシリーズ(現用車両)等
ボディマウントTNカプラーを活用した形態
Ver.1では、主に3500系以降のECBシリーズ等2010年代後半の現用車種全般に使えるタイプ。
汎用性の高い密自連型TNカプラーSP[品番:JC0375]に、グリーンマックス標準装備のダミーカプラーから解結装置を切り出して貼付するだけ。作ったカプラーはシャーシにあるボディマウントカプラー取付部にはめ込み、もともとそこについていたスカートは本体部分とTNカプラーを避けて付けられるところだけ残し切り出して接着する。デメリットは連結したときに相手の解結装置と届かないことと、カプラーが首を振ったときでも解結装置がついてこないこと。しかしどちらも連結してしまえばさほど見えないところだし、そこまで気になるところではないと割り切っている。むしろ連結間隔が狭められるので目に留まらないとも考えていた。
Ver.1 装着方法と装着例
工作見本:3150・3300系
もともと名鉄の密自連型連結器は小型のため、TNカプラーでは機能性の都合上どうしても上下方向に大きくなってしまう。
ここでは『どこを割り切るか』という話において、解結装置部分の追従や密着といったディテールは割り切って、先頭に出たときの見た目のリアリティを追求してこのような形となった。
カプラー考察:Ver.1.2-ECBシリーズ(現用車両)等
ボディマウントTNカプラーを活用した形態 のバージョンアップ版
Ver.1の発展形として、ダミーカプラーの胴受ごと移植しTNカプラーに接着する形態も製作している。
基本的に各パーツの処理はVer.1と同じ。
TNカプラー側につく胴受を連結器としての機能を失わない程度に大きく切り込み、それによってむき出しになる連結器のアーム部分にダミーカプラーの胴受パーツを接着する。上図の3150・3300系ではゴム系接着剤による固定だが、5300系・5700系はピンバイスで開口し真鍮線で固定している。
Ver.1に比べて前方に胴受や自動解結装置箱が出るため、連結時のリアリティが更に増すほか、カプラーとともに胴受が可動する。ただ逆に、可動部が大きくなる分だけスカートとのクリアランスが小さくなるため、取り付け位置がよりシビアになる。スカート形状によっては首を振らなくなるのでスカートのない5300系や5700系が適している形態かもしれない。ちなみに上図の5300系・5700系は中古品で購入したが、前ユーザーの時点で前述のこの方式によりカプラーが取り付けられていた。
カプラー考察:Ver.1 Ver.1.2 まとめ
メリット・デメリットと注意
バージョン
メリット
デメリット
Ver.1
・ボディマウント式TNカプラーの機能を損なわず使える
・スカート付き車両でもカプラーが可動する
・パーツの固定が比較的容易
・実車より自動解結装置箱が奥まっている
・胴受部が再現できない
・自動解結装置箱がカプラーと一緒に稼働しない
Ver.1.2
・ボディマウント式TNカプラーの機能を損なわず使える。
・Ver.1に比べてリアリティが増す
(胴受の再現・自動解結装置箱位置の前進)
・スカート形状によっては使用できない
・パーツの固定が難しく、不安定
【注意】 この方式ではフロントオーバーハングの長い車両には使用できないか、装着できても連結間隔がかなり狭まり、急曲線や分岐等で脱線します。 使用車両の特性をよく確認してから改造することをおすすめします。 |
カプラー考察:Ver.1 Ver.1.2 まとめ
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